ようやく見つけたお気に入りのアパート!
なのに、引っ越し早々外壁工事をすることになったらどうしますか?
足場を組んで洗浄や塗装のやり直しをするとなると、数週間はベランダを使えないし騒音や臭いも気になりますよね。
「分かっているなら最初から言ってくれればよかったのに…。工事期間だけでも家賃を安くすることはできないの?」と言いたくもなりますね。
では貸主は前もって工事の予定を知らせるべきか、工事中の家賃を安くしてくれる可能性はあるか探ってみましょう。
賃貸アパートでは大規模な補修工事があることを知らせる義務はあるの?
集合住宅の場合は定期的に住宅全体のメインテナンスをする必要があります。外壁工事もその一つですね。
長期間手入れを怠ると建物の外壁が傷むだけでなく、雨漏りの原因にもなります。10年~15年に一度ぐらいは大規模な補修工事が行われるのが普通です。
それなら最初から説明があってもいいのではと思いますよね。
でもアパートの賃貸契約をするときの重要事項説明には大規模補修工事を告知する義務はありません。
ですから、契約をするときに近々外壁工事がありますという説明がなくても、無責任だと言うことはできないのです。
心情的にはすでに工事の予定が決まっているなら、大家さんや不動産屋さんが借主に説明するべきだとは思いますが。
工事中の家賃を安くしてもらえるの?
入居早々に外壁工事があるなんて運が悪い。騒音や悪臭でとても我慢できない。せめて家賃を安くしてもらえないのか、という疑問がわいてきても不思議ではありません。
でも外壁工事は建物の保全のために必要な工事です。そのままならやがて建物が劣化し雨漏りで住めなくなることも考えられるわけです。
長い目で見ると住人の生活を守るためということになりますから、工事をやめてくださいということはできません。
恩恵を被るのも住人なので、騒音や臭いは我慢しましょうというのが主流ですね。
ただ、どうしても我慢できなくて、その期間は到底住めないから、ホテルに滞在したのでその費用を負担せよとか、家賃を割り引いてくれという要求が出された例はありましたが、受理された例はまれです。
本来家主にその責任はないのですが、賃貸料の1割ぐらい、あるいは管理費の一部を免除された例はありました。
もし入居まもなくほとんど説明もなく工事が着工された場合には不動産屋さんを通して何らかの補償をお願いすることはできるのではないでしょうか。
引っ越し後まもなく工事が始まった場合はもう一度引っ越すことはほとんど無理ですね。
その期間はできるだけ外出するとか、実家に泊まるなどの工夫をして、ストレスを減らすような生活をしたいものです。
私も以前、外壁工事中に結構うるさい音やペンキの臭い、それに洗濯物を干せないなど不自由な生活をしたことがありました。
でもいつまでと決まっているので何とかやり過ごすことができました。工事が終わった時は今までの灰色の建物が白くきれいになって嬉しかったです。
家賃などでもめるよりも、少しでも快適な生活を目指すほうが良いと思います。
まとめ
賃貸アパートでは定期的に建物のメインテナンスが行われます。入居時の賃貸契約では外壁工事などの告知義務はありません。
基本的には入居後すぐに外壁工事があるとしても、そのために家賃が安くなることはほとんどありません。
どうしても納得がいかない場合は不動産屋さんを通して相談するのがいいでしょう。
外壁工事はずっと続くわけではありません。何とか工夫をしてこの時期を乗り切り、きれいで安全な建物で生活を続けたいものですね。