60代半ばからは年金生活になる人も多いですね。
夫婦二人ならそれほどお金はかからないと思いがちですが、年金だけで足りるだろうかと心配している人もいるでしょう。
そこで今回は60代の夫婦二人暮らしの場合の生活費はいくら必要か、その平均と節約やメリハリのある生活をするコツをご紹介します。
夫婦二人の節約生活でもこれくらいは必要!
生命保険文化センターの令和元年度生活保障に関する調査によると、老夫婦二人世帯の最低生活費は平均で月額22万1千円となっています。
でもぎりぎりでは生活を楽しむことは難しいので、ゆとりのある生活を送ることを考えると旅行費用や趣味の出費、交際費、買い物代などを上乗せして月額36万1千円程度は必要とされています。
実際には総務省の家計調査年報によると実際の老後の生活費の出費は夫婦二人で月額約27万円となっています。
その内訳は次のようになります。
食費 | 6万6458円 |
住居費 | 1万3625円 |
光熱、水道費 | 1万9983円 |
家具家事用品 | 1万100円 |
被服費 | 6065円 |
保険、医療費 | 1万5759円 |
交通、通信費 | 2万8328円 |
教育費 | 20円 |
教養、娯楽費 | 2万4804円 |
その他 | 5万4806円 |
税金 | 1万1976円 |
社会保障費 | 1万8966円 |
合計 | 27万929円 |
節約しながらメリハリのある生活をするには?
平均的な60代の夫婦の暮らしには27万円前後必要なことが分かりました。
でも年金生活ならば、それほどの額の年金をもらえないケースもありますし、病気などに備えて多少の貯蓄も必要です。
そうなると月額36万円のゆとりのある生活を目指すよりは、最低限の生活を基準にして少しでも充実した毎日を過ごすことを考える方が現実的です。
ただし、毎日ただ節約だけを考えていてはストレスがたまります。節約しながらも時にはゆとりのある日を過ごすのがいいですね。
日々の食事は卵やもやし、鶏肉、豆腐、納豆などの安くて栄養のある食材をふんだんに使って、健康的な食事を楽しみながら、時には牛肉やちょっと高い魚を買って食べるのもいいですね。
基本的には外食は高くつくので、家庭で手作りの食事をして節約しますが、お客さんが来た時にはお寿司を取る日があってもいいわけです。
映画を見たければ、自宅のテレビやインターネットで映画を楽しむならほとんど費用はかかりません。
旅行に行ったつもりになってガイドブックを見て楽しむこともできます。でも1年に1回ぐらい温泉旅行をするとか、音楽会に行くこともありですね。
老後の生活が節約ばかりで窮屈な日々にならないように、メリハリのある毎日を目指したいものです。
実例
私の家庭も60代と70代の夫婦二人で、すでに年金生活ですが、参考までに生活費の内訳をご紹介します。
食費 | 5万円 |
住居費 | 持ち家のためほぼ0 |
光熱、水道費 | 1万9000円 |
家具家事用品 | 3万円 |
被服費 | 5000円 |
保険、医療費 | 2万5000円 |
交通、通信費 | 1万2000円 |
教育費 | ほぼ0 |
教養、娯楽費 | 3500円 |
その他 | 6万円(小遣い、生活雑貨、交際費、ガソリン代など) |
税金 | 7700円(月額) |
社会保障費 | 天引きのためほぼ0 |
合計 | 21万7200円 |
私の家族は健康の問題があって外食がほとんどできず、すべて手作りの食事のため、食費は少なめです。
また持ち家のため税金以外はほとんど住居費がかからないのは幸いしています。
ほぼ最低限の生活をしているわけですが、本はほとんど図書館で借りて読み、市民館のイベントに参加するなど趣味の時間もそれなりに楽しんでいます。
洋裁が趣味で、手作りの服を着るので被服費もあまりかかりません。
やりようによっては少ない年金でも十分に暮らせるという例かもしれません。もし皆様の参考にしていただけるなら幸いです。
まとめ
60代の夫婦二人暮らしの生活費は最低でも月に22万円ぐらいは必要です。
ゆとりのある生活を目指すならば36万円ぐらいあるといいです。
実際には月額27万円ぐらいで生活している人が一般的です。
節約しつつもメリハリのある生活をして、心豊かに生活したいものです。