近所の単身者向けのアパートに中国人女子学生が引っ越して来ました。
まもなくお友達らしい人が2~3人やってきて一緒に生活し始めました。
大勢になったので夜遅くまで話声が聞こえて近所の人は迷惑していました。
単身者向けアパートに数人で住むのは契約違反ではないかと問題になりましたが、日本語が十分でなかったために理解されず、大家さんは非常に困っていました。
そもそも1Kの単身者向けのアパートに二人暮らしをすることは契約違反にならないのでしょうか。
もしどうしても二人で暮らさなくてはならない事情があるとすれば、どうしたらいいのかご説明致しましょう。
1Kの単身者向けアパートに家族などが宿泊してもいい?
1Kの単身者向けアパートは基本的に「二人入居不可」という条件が付いています。
これは大家さんが決めることですが、部屋が大勢で住むのに向かないし、生活音が大きくなって近所に迷惑になる、部屋が汚れて困るなどのトラブルを避けるためです。
数は少ないですが、ワンルームや1Kのアパートでも「二人入居可」となっている物件もあります。そのような物件ならば二人暮らしはできますが、同居人申請をしておく必要があります。
それ以外の1Kのアパートを借りるなら、不動産屋さんで賃貸契約をするときに、契約者の家族などが短期間滞在するのは構わないけれども二人以上で住まないようにという注意があるはずです。
契約者以外の人が勝手に一緒に住むのは違法なのです。これは大家さんがアパートに住んでいる人を把握しておきたいと考えるからですね。
契約者の両親や兄弟が訪ねてきて数日間泊まっていくのは問題ありませんが、親しい友人がしばしば泊まりに来て、半同棲のような生活をするのはまずいわけです。
単身者向けアパートで二人暮らしはできる?
基本的には単身者向けアパートで、二人暮らしをすることはできません。
無断で同居した場合は契約違反になり、強制退去を命じられたり、契約更新に応じてもらえないこともあります。十分に気を付けたいですね。
ただ事情によっては短期間なら認められることはあります。
ある青年は1Kのアパートに住んでいましたが、結婚することになったので、家族向けのアパートを探していました。ところが上司から数か月以内に転勤してもらえないかと打診されました。
彼は数か月後にまた引っ越しをすることになるのなら、アパートの初期費用を払ってまで引っ越すことはないと判断しました。幸い1Kにしては広い部屋だったので、数か月なら二人で一緒に住めるだろうと思ったのです。
それでも一応不動産屋さんに事情を説明して数か月の二人暮らしを認めてくれるようにお願いしました。
不動産屋さんは大家さんの意向も聞いて、「本来単身者向けのアパートなので、二人暮らしは契約違反ですが、そういう事情なら考慮しましょう。でもできるだけ早く引っ越しをしてください。」と念を押しました。
彼の転勤辞令が出るのが遅れたので、約半年間二人暮らしを続けましたが、半年後に円満に引っ越すことができました。
ですから、事情によっては二人暮らしを認めてもらえることもありますが、あくまでも大家さんの理解が得られればということなので、十分に説明して同意してもらうことが重要です。
長引くようなら、「二人入居可」のアパートに引っ越すべきです。
先の中国人留学生のように勝手に二人あるいはそれ以上が一緒に暮らすのはNGですね。
まとめ
単身者向けアパートに二人暮らしをすることはできません。
両親や兄弟が短期間滞在することはOKです。
やむを得ず数か月二人暮らしをする事情があるならば、大家さんに説明して同意してもらう必要があります。
自分の都合で勝手に二人暮らしをして近所の方々にご迷惑をかけるようなことは避けたいですね。