素敵な賃貸マンションで優雅な生活、いいですね。
でも老後、年金生活になっても高い家賃を払い続けられるかちょっと心配!
これは大事な問題ですね。
家賃の滞納で退去といった事態を避けるために、持ち家と賃貸のメリットとデメリットを考え、賃貸住宅を選ぶならば、家賃を払い続けるためにどうしたら良いかを考えてみました。
持ち家か賃貸か?
2018年の総務省住宅、土地統計調査によると、65歳以上の人がいる世帯では、持ち家が82.1%で、賃貸住宅が17.8%となっています。持ち家の人がかなり多いです。
■持ち家の場合には次のようなメリットがあります。
- 家賃や管理費がかからない
- 自分の都合以外では転居の必要がない
デメリットとしては次のようなことがあります。
- 住宅購入に多額の資金が必要
- 税金や修理費はすべて自分で払う
- 簡単には転居できない
■賃貸住宅では次のようなメリットがあります
- まとまった資金は必要ない
- 集合住宅の修繕積立金はあるが、個々の部屋の税金や修繕費は不要
- 住み替えは自由
賃貸住宅のデメリットは次のようになります
- 家賃や管理費、修繕積立金を払い続ける必要がある
- 大家さんの都合によっては引っ越しをしなければならない場合もある
- 高齢になると賃貸契約が結べないケースがある
大きな持ち家を維持するのが大変なので、家を処分して賃貸住宅に移る人がいます。
また賃貸住宅に住んでいたが、定年後に高い家賃を払い続けるのが無理だと判断して、現役のうちに中古の戸建て住宅を買って引っ越すケースもあります。
両者のメリットとデメリットを理解したうえで老後の住まいとして、持ち家か賃貸住宅かを選択することが大事です。
家賃を払い続けるにはどうする?
ずっと同じ家に住むのは好まない、自由に住み替えができて家の手入れなどに気を遣わなくてすむ賃貸住宅の方が良いという人はいます。
私の身近にもそういう人が何人かいます。ただし、ずっと家賃を払い続ける必要があるわけです。そこで無理なく家賃を払い続けるためのポイントを紹介します。
・家賃がほどほどの賃貸住宅に住む
賃貸物件の場合は家賃が収入の30%ぐらいまでのところが適当です。
60代の一人暮らしで年金生活ならば、厚生年金では月額14万7000円ぐらいになりますから、家賃はその30%の4万4000円ぐらいまでなら払えるということになります。
2019年の総務省家計調査年報によると60代の夫婦二人暮らしの平均生活費は約27万円となっていますから、この場合は、家賃は81000円ぐらいまでが適切です。それ以上高い家賃だと払いきれなくなることがあり得ます。
・パートやアルバイトなどの副収入を考える
年金だけで生活するのはかなり厳しい場合は、健康なら短時間のアルバイトやパートの仕事をするのはいい方法です。
・現役の時に貯蓄や個人年金保険を考える
年金が少ない場合は現役のころから貯蓄に励み、個人年金などを積み立てて準備をするのが賢明です。
・節約生活を心掛ける
年金生活では収入を大きく変えることは難しいので、日々の生活で節約を目指すことが重要です。節約のポイントは次のようになります。
- 外食を少なくして、食費を減らす
- 不要な交際費はできるだけ抑える
- 必要な物を厳選して買い物を控える
- 無駄な水道、ガス、電気、電話などの使用を減らす
ただし、余り切り詰めすぎて毎日がストレスの連続では困ります。時には楽しみのための出費も必要ですから、メリハリのある生活を目指すのがいいです。
実例
私の友人の二人の女性は最初から賃貸住宅で暮らしています。
家を買って住むよりも賃貸アパートに住む方が気楽で良いと言っています。すでに二人とも高齢で一人暮らしになりましたが、一人は2万5千円、もう一人は5万円という安い家賃の賃貸を見つけて住み続けているので、年金生活に入っても大丈夫なのです。
この二人の場合は家賃が安いので、年金でも賄えるのが決め手ですね。
まとめ
老後に家賃が払えないという事態を避けるためには、持ち家と賃貸住宅のメリットとデメリットをよく考えて選択することが肝心です。
賃貸住宅を選ぶならば、家賃を収入の30%ぐらいまでに抑える必要があります。
年金だけでは不足することが予想されるならば、現役の時から貯蓄に励む、アルバイトをする、生活費の節約をするなどの対策を考えましょう。
対策を万全にして、家賃の心配をせずに安心して生活したいものですね。