ある日突然、排水溝から異臭が・・・！
そんな経験はありませんか？
排水溝の臭いは、芳香剤や消臭剤などで消せるものではないので、なかなか手強く不快な臭いですよね。
掃除をしていてもなかなか改善されない・・・そんなときには、もっと内部のトラブルが原因であると考えられます。
今回はそんな悪臭の原因を調べていくとともに、以外と知られていない「浄水槽」について、解説していきたいと思います。
浄化槽って何？
浄化槽とは、
私たちの生活から出た汚水の汚れを取り除き、河川に流すために綺麗な水にする役割をしているもののことをさします。
もう少し詳しく解説していくと、
下水道が配管されていない家庭に設置されているものであり、トイレや、キッチン、お風呂場から出た人々の生活排水を綺麗にしてくれます。
生活排水がそのまま河川に流れてしまうと、海や川が汚れてしまったり、そこに住んでいる生物が死んでしまいます。
海の生物が死んでしまうことで、それを食べて生きる鳥や動物たちにも影響が出てきてしまうなど、大きな環境問題になりかねないのです。
このような事態にならないためにも、この「浄化槽」は大切な役割を担っています。
この「浄化槽」は、実は設置されている家庭で管理、掃除をしないといけないのです。
「浄化槽」の存在を知らなかった人にとっては驚きの事実ですよね。
この「浄化槽」の設置は、個人で決められるのもではなく、各市町村の地域で、排水処理方式により決められているものになるため、独自でなんとかできる、という問題ではないのです。
ここで出てくる疑問は、その浄水槽の手入れをしていないせいで、排水溝が臭ったりなどの私たちの生活に影響があるのか？ということですが、
結論からいうと、
「浄化槽のトラブルは、家庭の排水溝の臭いにはあまり関係はない」といえるでしょう。
浄化槽のトラブルとしては、
・問題箇所のランプが点灯し、警報が鳴る
・衛生害虫とよばれる小さな虫が発生してしまう
・悪臭、異臭がする
・音がうるさい
・マンホールの破損、汚水が溢れ出てしまう
以上の点が挙げられます。
「悪臭・異臭」については、マンホールから臭うことが多いようなので、家庭内で臭いが発生するわけではありません。
これらのトラブルを起こさないためにも、家庭での掃除（多くは専門の業者を呼んで行う）が必須となってくるといえるでしょう。
排水溝の臭いの原因は？
それでは、この「浄化槽」が原因ではなければ、排水溝の悪臭の原因はなんでしょうか？
根本は、排水溝のごみ受けに溜まった残飯や油がヌメリとなり、それが悪臭を引き起こすとされていますが、排水溝を掃除していても消えない排水溝の下からの臭いには、排水管などの排水溝のどこかでトラブルが起きてしまっている恐れがあります。
ここからは排水溝の場所別に、それぞれ悪臭の原因や対処方法などを解説していきます。
キッチン
食べ物や油など、毎日流れて溜まっていくキッチンの排水溝は、掃除を怠ると厄介な汚れとなりかねません。
また、悪臭を引き起こすリスクが一番高いともいえるでしょう。
排水溝のごみ受けの下にある排水トラップがずれてしまっていたり、汚れてしまっていると、悪臭の原因となってしまします。
また、排水トラップを外すと、さらに下には排水パイプというパイプがあるのですが、その周辺の水が減ってしまっていたら、排水溝から下水臭さが逆流してきてしまい、悪臭を引き起こしてしまうようです。
排水パイプが破損してしまい、正常に機能できないことから、循環が悪くなり悪臭をひどくなってしまったり、水漏れの原因となってしまう可能性も。
破損個所を見つけたら、直ちに専門業者に連絡し、プロに任せるといいでしょう。
風呂場
排水溝の目皿や、髪の毛をキャッチするヘアキャッチャーだけではなく、その奥の排水トラップも外して掃除をするといいでしょう。
キッチン同様、排水トラップが正しく設置されていないこと、破損してしまっている時に悪臭が発生してしまいます。
トイレ
トイレで、下水のような臭いがしてしまう多くの原因は、「封水ぎれ」でしょう。
トイレの封水とは、便器に溜まっている水のことをさします。
封水が減ってしまうのは、「詰まり」が原因になってしまっているために、早めに詰まりの対策をする必要があるでしょう。
洗面所
洗面所の下の収納スペースには、たくさんの管が通っていますよね？
このスペースにものをたくさん入れすぎてしまうと、気づかないうちに排水パイプを傷つけてしまったり、破損させてしまうというケースがあります。
臭いが気になった時には、まずこの排水パイプの状態を確認してみてください。
排水パイプに問題がなかった場合には、排水トラップや、さらに奥の排水溝で何かしらのトラブルが起きてしまっていることが考えられます。
排水トラップの奥でのトラブルは、なかなか家庭での掃除が難しため、業務用の洗浄機で掃除する方法がおすすめです。
洗濯機
排水溝から悪臭、水漏れをしている場合には、排水溝内の詰まりが原因でしょう。
家庭で行うこともできますが、業者の方を呼んで、排水管の状況を確認してもらい、高圧洗浄機などで洗浄してもらうと安心でしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか？
掃除をしても臭う排水溝の原因、浄化槽についての理解はできましたでしょうか？
どちらも、定期的な清掃が大切ということがわかりましたね。
雑菌を繁殖させるだけではなく、悪臭を引き起こしたりと、負の連鎖を起こしてしまう排水溝汚れ。
私たちができる範囲の掃除ではない場合には、業者を呼んだりなどプロにお願いすると安心かもしれませんね。
悪臭で悩まされたり、ストレスを抱えないように、適度な掃除を心がけながら生活できるといいですね。
