部屋探しをして良い物件が見つかったら、いよいよ申し込みをしますね。
賃貸契約をするには入居審査があることはご存じでしょう。借主に十分な収入があって家賃をきっちり払えるか、入居後に問題を起こすことはないかを審査するのです。
もちろん審査で一番問題になるのは収入です。
そこで審査に通るにはどれくらいの収入があればいいのか、他にもチェック項目があるなら知りたいものです。
もし収入に不安があるなら、審査に通りやすくする工夫も含めて考えてみましょう。
年収の基準やチェック項目は?
賃貸契約をするには、借主の収入の証明書と連帯保証人の証明書、未成年なら保護者の同意書が必要です。
入居審査合格の基準は家賃が月収の1/3以内が目安となっています。
例えば家賃が5万円の部屋なら、年収180万円以上、月収15万円以上が目安となります。
厳しい査定ならば、年収が200万円以上で、月収16.7万円以上という場合もあります。
年収がぎりぎりの場合却下されることがあるので多少余裕を見て物件を選ぶべきですね。
また収入以外にも、次のようなチェック項目があります。
- 確実な収入のある連帯保証人がいるか。
- 借主の職業や勤め先は確かか。
- クレジットの滞納履歴がないか。
- 不動産屋さんとの連絡がきちんと取れるか。
- 入居後問題を起こすような要素はないか。
- 受け答えは誠実か、服装などもきちんとしているか。
- 長く住んでくれそうか。
不動産屋さんに行くときには清潔な身だしなみで、受け答えも丁寧にしたいものです。
さらに不動産屋さんから電話やメールで連絡があったら、できるだけ迅速に答えるのが鉄則です。
すぐに返事ができない場合には、「〇日までには必ずお返事します。」と断りを入れましょう。
もしライバルがいるなら、なかなか連絡をよこさない人よりも、連絡を密にしてくれる人に貸したいと思うのは当然ですね。
年収が不安ならどうしたらいい?審査に通りやすくする工夫は?
もし年収が少ないとか不安定な場合は、次のような方法を考えましょう。
- 契約者を十分に収入のある親や親族にする。
- ある程度の収入のある人に連帯保証人を頼む。
- 現在の収入が不安定でも貯蓄が十分にあるなら、貯金の残高証明書を提出する。
- もし夫婦で共働きならば、妻の年収も提示する
それでもまだ無理なら、もう少し家賃の安い物件を探すのも一つの方法です。
もし連帯保証人になれそうな人がいない場合は、家賃保証会社に頼むこともできます。
もちろん不動産屋さんが不安になるような服装や言葉使いを避け、まじめに受け答えをして良い印象を持ってもらうことはぜひ必要です。
最近あった実例
年金生活で高齢の一人暮らしの女性が部屋探しをしました。安くて良い物件が見つかりましたが、連帯保証人になるつもりだった妹夫婦がやはり年金生活者だったために、不動産屋さんがやや難色を示しました。
そこで遠方に住んではいるものの、まだ現役で働いている実弟に連帯保証人を頼むことで問題は解決し、無事賃貸契約が成立しました。
やはり連帯保証人の収入も確実なことが大事なのですね。
まとめ
賃貸契約を結ぶには入居審査を通ることが必要です。
入居審査では家賃が収入の1/3以内であることが基準です。
確かな連帯保証人がいることや、借主が誠実な人柄であることが望ましいです。
収入に不安があるなら、収入が十分ある人を契約者にする、貯蓄の残高証明書を提出することも検討しましょう。
どうしても無理ならもう少し家賃の安いところを探すのもいいですね。
月収以内で家賃をきちんと払える物件を選んで、賃貸契約をスムーズに進めたいものです。