老後費用2000万円問題が話題になりましたが、高齢者が安心して暮らすために生活費はいくらあったらいいのか気になりますね。
まして一人暮らしならなお心配です。
アパート暮らしをしているならば、家賃も払わなければなりません。
そこで、高齢者の一人暮らしに必要な生活費を試算し、今から準備できることはないか考えてみました。
一人暮らしの高齢者に必要な生活費は?
65歳以上の一人暮らしの場合は、生活費はざっと見積もって14万円ぐらいかかります。
内訳は
食費 36000円
教養娯楽費 16000円
交際費 15000円
交通費通信費 13000円
水道光熱費 13000円
住居費 13000円
保険医療費 8400円
日常品費用 5700円
衣料品 3600円
その他 15000円
となっています。
高齢者の方は持ち家が多いので、住居費は13000円と低くなっていますが、一人暮らしでアパートに住んでいる人は、安く見積もっても家賃が40000円ぐらいはかかります。
とすると賃貸で生活する一人暮らしの人は月に16万円以上必要になります。
食費はいくらかかる?貯金はどれくらいあったらいいの?
食費はいくらかかる
一人暮らしの人の生活費で大きな割合を占めるのは食費ですね。
食費は大体1日1000円として30000円は必要です。
これは主に自炊をして外食やコンビニ弁当などを極力減らすことが前提です。
例えば、
朝食 パンと牛乳 ハムと野菜の盛り合わせなら合計約150円
昼食 親子丼を作ると約300円
夕食 ご飯、キャベツと人参と肉の炒め物、豆腐の味噌汁として約300円
1日の食費は750円になります。これにお茶やおやつも少々かかりますから
1日1000円と考えるのが妥当ですね。
あまり減らし過ぎて毎日カップ麺ばかりとか、ご飯にお茶漬けでは栄養面が心配です。
一人暮らしの場合は健康面に不安があっては困りますね。栄養をしっかり摂って健康的な生活をするにはある程度の出費は必要です。
時には時間がなくてあるいは体調が悪いときはお弁当を買うとか、外食することも必要になりますから、食費が36000円と考えるのは適当でしょう。
外食ばかりだと36000円では到底足りません。賃貸アパートで一人暮らしをしている人は家賃を捻出しなくてはならないので、さらに節約のために自炊は不可欠ですね。
でもやり方次第では生活費をもう少し抑えることは出来そうです。
私の知人で高齢の一人暮らしをしている女性がいます。彼女は月に約15万円の年金で5万円の家賃の賃貸に住んでいますが、質素に暮らせば何とかやっていけると言っています。
この人は食費を30000円以内に抑え、バスや電車は利用せず、自転車を愛用しています。比較的健康で医療費もあまりかからないのが幸いしているようです。
貯金はいくら必要
65歳から年金生活をすると考えると、厚生年金の場合平均年金月額は約148000円となっています。
となると一人暮らしを続けるには毎月12000円ほど不足するわけです。
ですから、老後資金に2000万円とはいかないまでも、貯金は必要ですね。
年金が毎月12000円不足するなら10年分で144万円、20年分なら288万円の預金が必要になるわけです。
現役時代から老後を見据えて貯金に励むことはぜひやっておきたいところです。
老後もアルバイトをしている人もいます。
私の父は書道が得意だったので、80歳ぐらいまで筆耕のアルバイトをしていましたが、かなり良い収入になったようです。
元看護士さんで70歳になってもヘルパーとして週に2日働いている人もいます。趣味と実益を兼ねて多少の収入があるのはいいですね。
まとめ
一人暮らしの高齢者の生活費は月に14万円~16万円かかります。
食費は30000円~36000円必要です。
年金のみで生活するなら不足分を貯金で補う必要があるので現役のころから貯金に励みたいものです。
できる人は趣味と実益を兼ねて多少の仕事をするのもいいでしょう。
できる限り準備をして一人暮らしで高齢になっても安心して暮らしたいものですね。