これから受験シーズンになりますね。
晴れて希望校に合格できたら、自宅外から大学に通うことになる人もたくさんいるでしょう。
そこで気になるのは学校に通うのにちょうど良いアパートを借りるのにはいつ探すのがいいかということですね。
物件が少なくなる前に合格前でも予約をしたいという人もいますが、はたして可能でしょうか。
いわゆる仮押さえが可能か、出遅れた場合はどうしたらいいのか説明致しましょう。
大学のアパートの仮押さえは可能なの?
大学入試は多様化したために、AO入試や推薦入試では年内に合格する場合もあります。
そうなると年末からアパート探しをする人もいるわけです。
一般入試でも2月初めから合格発表が始まりますから、1月~3月は不動産の動きは多くなります。受験生もご両親も早く良いアパートを確保したいと思うのはもっともです。
ただし、一般の不動産屋さんでは「仮押さえ」というのは不動産の契約の申込みをすることを前提として、物件を数日間確保しておいてもらうことですから、基本的には一般のアパートを予約する意味で「仮押さえ」することはできません。
申込金を払って不動産の申し込み予約をした場合、契約が成立する前ならばキャンセルして申込金を返してもらうことは可能です。
契約が成立した後だと、解約となり礼金、前家賃、仲介料は返金されません。
仮押さえするとしたら合格前か合格後どっちがいい?できなかったらどうしたらいい?
基本的には仮押さえはできませんが、大学生協の斡旋や、大学が民間の管理会社に委託している学生寮や学生会館の場合は内金なし、不合格の時はキャンセル可能な合格前予約をしているところがあります。このような制度を使えば早い時期から予約をすることができます。
また不動産屋さんでも学生向けアパートを合格前から申し込み受付しているところがあります。
この場合は志望校に合格後には必ず入居することを条件に受験前から予約ができます。
預り金として家賃1か月分が必要ですが、契約の時に契約金に充当されるので無駄にはなりません。
不合格ならキャンセルできますが、合格後は変更できないことと、一般的には内覧できないことがネックですね。
このような制度を活用すれば、合格前からアパートを予約できるわけですから、心配な人は不動産屋さんに合格前予約があるか問い合わせて、早い時期に決めておくのはいい方法です。
もし合格するまではアパート探しができないなら、合格が決まったらなるべく早くネットや不動産屋さんでアパート探しをするのがお勧めです。
合格前予約があるからと言ってすべての人が合格するわけではなく、キャンセルも必ずあります。相当数の大学生が入れ替わるので、多少希望条件を緩めればたいていの場合、物件はあります。焦らずによく探しましょう。
実例
私の友人は娘さんが大学受験をしているとき、東京の不動産の動きは速いことを知っていたので、東京の私立大学に合格するとすぐにアパートを契約しました。
ところが娘さんは難しいと思っていた地元の国立大学に合格することができたので、アパートは解約せざるを得なくなり、相当の損失が出たと言っていました。
やはり早くから本契約するのは危険ですね。
まとめ
基本的には大学生のアパートの「仮押さえ」はできません。不動産屋さんによっては合格前予約を行っているところがあります。
合格後は必ず契約することが前提ですから、そのつもりで予約するのがいいですね。
合格後にアパート探しをするなら、できるだけ早くネットや不動産屋さんで希望の物件を探しましょう。多少希望を下げれば物件はないわけではありません。
大学の合格者が希望の物件を見つけて快適な学生生活を送れることを期待しています。