引っ越しをしようと考えている時、やっぱり気になるのが費用ですよね。新しい生活を楽しむためにも、退去時にかかる費用はなるべく抑えたいものです。
しかしお風呂場をみると大量のカビが・・・。
もう自分ではどうにも出来ないところまできてしまったとき、清掃費って高くなるの?と不安になりますよね。
残念ながら、通常のハウスクリーニングで落としきれないひどいカビがあった場合は、その分について清掃費が高くなる可能性があるのです。
なぜなら発生したカビの原因が入居者にある場合は、「原状回復の義務」があるためです。
原状回復の義務?
聞き慣れない言葉も出てきましたので、その点も含めてこれから詳しく説明していきたいと思います。ぜひアパートを退去するときの参考にしてくださいね。
なぜ清掃費が高くなることがあるのか
さきほど出てきた「原状回復の義務」とは、住んでいた人の使い方によって部屋の設備などが壊れたり劣化したりした場合、それらを直すお金を住んでいた人が負担する義務のことです。
たとえば「不注意で扇風機を倒して、ドアに傷をつけてしまった」という場合は、原状回復つまりドアの傷を直すためかかる費用を、住んでいた人が負担します。
これを今回のカビの件に置き換えると、「掃除や換気をせず、カビが生えても放置していたのでカビだらけになってしまった」となり、そのカビを取り除くお金を住んでいた人が負担しなければならないというわけです。
その為、通常のハウスクリーニングで落とせなかった部分は、クリーニングの追加料金が発生したり、パッキンなどの部品交換をしたりすることにより、その分の清掃費が高くなることが予想されるのです。
通常のハウスクリーニングといっても業者さんが行う掃除は特別な機械や洗剤で作業します。その為、その作業でも落ちないとなると、やはり原状回復の義務が発生してしまうことになるでしょう。
ただし、退去後に請求書が届いたときは、清掃費をふくむ請求額が高すぎないか確認することも大切ですよ。
今から出来ることをしよう
すでにお風呂場にカビが出てしまっている方も、少しでも清掃費を抑えるために出来ることをしてみませんか?
退去日まで時間がある方はぜひ試してみて下さいね。
カビ取り剤を使った掃除がまだなら試してみよう
少しでも状況を改善するために、お風呂用洗剤で掃除した後、市販のカビとり剤を使ってみましょう。
ホームセンターやドラッグストアで簡単に手に入りますし、ネットでも300円前後で買うことができます。メーカーによってはゴムパッキン用のジェルタイプもありますよ。
ただし、カビ取り剤は塩素系のものが主流で、取り扱いに注意が必要です。お風呂場の天井などは自分で行わず、使用上の注意をよく読みながら、出来る範囲で使って下さいね。
次の部屋探しをするときに気をつけること
新しい物件を選ぶときに注意したいのが、入居前からカビが出ていないかという点です。
すでに次の部屋を契約している場合も、気になるところがあるなら写真で記録しておくと退去時のトラブルを防げます。
また建物や設備そのものに問題がありカビが発生した場合は、きれいにする費用は大家さんが負担すべきものなのです。
掃除や換気をしているのにおかしいと思った時は、出来るだけ早く管理会社などに連絡して下さい。気づいていながら放置してしまうと、どちらが修繕費用を負担するかのトラブルになりかねません。
まとめ
お風呂掃除はついついめんどうで後回しにしてしまいがちですよね。しかしカビは放置するほど範囲も広がり、落ちにくくなってしまいます。
これまでお話したように、住む人の管理が不十分だったことでひどいカビが残る場合、退去する時に費用を負担しなければならないことがあります。
ハウスクリーニング代は敷金から差し引かれますので、敷金を多く返して貰うためにも、これからは適切に部屋を管理していきたいですね。