物件探しの際、「仲介手数料無料」の文字に魅力を感じた経験がある人は多いのではないでしょうか。
契約や手続きをする上で、この「仲介手数料」は必ずかかる経費ですが、私たち利用者にとっては抑えたい費用でもありますよね。
そんな中この「仲介手数料」が無料の物件に関しては、やはりお得に感じるポイントであると思います。
しかし、数々の物件では「仲介手数料」は必ずといっていいほどかかるものであり、自分が見ているこの物件は大丈夫なのか?と少し不安に感じたり、心配になる点でもあるでしょう。
そこで今回は、賃貸物件の「賃貸手数料無料」というのは本当に「無料」なのかという疑問について調査しました。
気になっている人や、不安に思っている人、まさにいま「仲介手数料無料」の物件に迷っている人などはぜひ参考にしてみてくださいね。
賃貸の仲介手数料本当に無料なの?
結果からお伝えすると、「仲介手数料」としての費用は無料になります。
契約書などの書面でも、「仲介手数料」という項目では無料です。
しかし、とよく考えていきたいのが、そもそも仲介手数料とは不動産会社にとっての大切な収入源の一つです。
そのため、仲介手数料がないとなると、不動産会社の収入源が減ってしまうということになります。
ここで一つ注意したい点が、「契約者に請求するはずだった仲介手数料を不動産会社が負担しているというわけではない」点です。
それでは、いったい誰がその「仲介手数料」を支払っているのでしょうか?
そしてその点がこの仲介手数料無料の物件の注意したいポイントなのです。
この「仲介手数料無料」についての理由などについては、次章で解説していきたいと思います。
賃貸の仲介手数料はお得?デメリットはないの?
一見契約者がお得に感じるこの「仲介手数料無料」の物件ですが、ここからは、その無料となっている理由や、起こりうる可能性について解説していきます。
【仲介手数料無料の仕組み・理由】
①広告料が高い
物件の空き部屋がある場合には、その空室を埋めるために物件の貸主が仲介業者に対して費用を支払い、広告を出してもらうことで募集をかける仕組みとなっています。
人気がなく、なかなか埋まらない物件(駅からの時間、和室のみの物件、アクセス面など)に関しては、他の物件と同じ募集のかけ方では埋まらないことが多いのです。そこで、このような物件に関しては、広告料を上乗せすることでより大規模に募集をかけて、宣伝してもらう必要があります。
この貸主が支払う広告費が多ければ多いほど、不動産会社の利益となっているのです。
ですので、この利益が十分にある状態であれば、契約者から仲介手数料として費用をもらわなくても十分に利益が出ているので、契約者の手数料の負担がないということになります。
②敷金・礼金に上乗せされていることがある
仲介手数料無料の物件は、無料とついているだけに契約者も多いのが現状です。
しかし、賃料などの固定費と見ていくと、仲介手数料が無料の代わりに敷金・礼金が2ヶ月分になっていたりなどの上乗せが発生してしまっている可能性があります。
近隣の物件の条件などとよく見比べて確認していきましょう。
③いわくつき物件
①でもお話しした通り、貸主が大きな広告費を費やしている物件の場合には、人気がない、いわく付きなどの特別な理由がある可能性があります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
「仲介手数料無料」の物件についての疑問は解消されましたでしょうか?
賃貸契約には、専門家がいるように私たちには不明な点が多くありますよね。
少しでも疑問に思った際には、不動産会社の人に確認をしたり、理由を聞いて行くのも一つの手でしょう。
安心して、納得できる契約ができるよう、しっかりと確認していくことをおすすめします◎